3回目
2017年10月23日(月)|葬儀社の日常
ご無沙汰しております。
ブログ3回目の檜山です。
今回は日本文化と禅について少しお話したいと思います。
禅とは「生き方」「心のあり方」です。
日常生活を整えることが修行です。
目に見えない禅の心は、姿形・作法に反映します。
「清貧で質素」が基本です。
禅の「質素」を反映した銀閣寺にみられる書院造は
近代の和風住宅にも影響を与え、
枯山水の庭は、水を用いることなく白砂や小石で、
水の流れや海を表現します。
「捨てることで、本質を表現する」ことは、
禅の思想そのものです。
禅宗の修行道場では、
食事をつくることも食べることも禅の修行です。
「命あるものに感謝し、命を生かす」実践の場です。
一般的に見かける精進料理は、
修行僧の食事の応用料理です。
また、いろいろな食べ物のなかで、
建長寺で考案された野菜の汁物が「けんちん汁」
禅寺で考案されたのが「ゴマ豆腐」
隠元が伝えたのが「インゲン豆」
江戸時代に沢庵和尚が考案したのが「沢庵漬け」
そのほかに「ぜんざい」やドリンクの「カルピス」も、
仏教と縁の深い食品と言われています。
皆さんも知らないうちに
「禅」の心に触れているのではないでしょうか?
これからますます寒くなってきますので、
風邪をひかないよう気をつけてお過ごしください。